nRF5340 Audio DKの始め方。BLE Audioのテストしてみた。

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Bluetooth LE

NordicのnRF5340の評価ボードを使ってみました。

nRF5340 Audio DKです。Bluetooth LE Audioのデバッグが可能です。

Unicast, Broadcast含めてテストしたので紹介します。

 

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nRF5340 Audio DKの始め方。BLE Audioのテストしてみた。

NordicのnRF5340の評価ボードを使ってみました。

nRF5340 Audio DKです。Bluetooth LE Audioのデバッグが可能です。

Unicast, Broadcast含めてテストしたので紹介します。

 

BLE Audioのテストには2~3台必要

nRF5340 Audio DKのBLE Audioのテストでは2-3台必要になります。

音声データを送信するGatewayと、受け取って音声出力するClientsが必要になります。

筆者はコンテストの関係で3台用意してもらい、デバッグしました。

 

 

技適の申請は各自でお願いします

Bluetooth(無線)を実装・テストしますので、技適の特例制度の申請が必要となります。

同様に実施する場合は、各自で技適の申請をお願いします。

 

ソフトウェアの開発環境

ソフトウェア開発には、RTOSとして Zephyr RTOS を使っています。

そしてSDKとして Nordic Semiconductor nRF Connect SDK を利用しています。

 

開発環境の構築に関しては下記記事を参照ください。VSCode上で実施しています。

nRF Connectの開発環境をVSCodeで構築してみた

nRF Connectの開発環境をVSCodeで構築してみた
NordicのnRF54L15やnRF5430を開発するための環境を整えました。普通のWindowsのPCとVSCode上で構築しています。Nordicのソフトウェア開発環境として使用したツールと、セットアップ方法を紹介します。nRF Co...

 

但しVSCodeでの直接書き込みが対応していないので、専用のPythonファイルで対応します。

詳細は公式ページを参照ください。

Zoomin_Logo

 

BLE Audioのテスト

BLE Audioのテストとして、下記2つを検証しました。

  • Connected Isochronous Streams (CIS)
  • Broadcast Isochronous Stream (BIS)

 

Unicast

BLE Audioを介して2つの言語(英語+ドイツ語)を出力するUnicastのテストをしました。

以下のドキュメントを参照しています。

 https://github.com/nrfconnect/sdk-nrf/tree/main/applications/nrf5340_audio/unicast_server

 https://github.com/nrfconnect/sdk-nrf/tree/main/applications/nrf5340_audio/unicast_client

 

デモ動画はこちらです。

 

オリジナルの音声はPCから再生されています。ドイツ語と英語のサウンドを用意しました。

nRF5340 Audio-DKはUSBオーディオデバイスとしてPCに接続されています。

 

BLE Audio経由で左右の音声が問題なく、確認できています。

 

Broadcast

nRF5340 Audio-DKを使用したBroadcastのテストを実施しました。

以下のドキュメントを参照しています。

 https://github.com/nrfconnect/sdk-nrf/tree/main/applications/nrf5340_audio/broadcast_source

 https://github.com/nrfconnect/sdk-nrf/tree/main/applications/nrf5340_audio/broadcast_sink

 

デモ動画はこちらです。

 

Broadcastのソースとシンクを接続して、音声出力テストしています。

 

BISの拡張テスト

4つのBroadcast Isochronous Stream (BIS) の拡張テストもしましたが、失敗しました。

 

テストには以下のプログラムを使用しました。
 https://github.com/iotengineer22/Sonic-Sprint/tree/main/src/project/pre_nrf5340_4_bis

デモ動画はこちらです。

 

ログから4チャンネルのBroadcastのソースを確認できます。

しかし、4チャンネルのBroadcastのシンクを作成できませんでした。

 

Multi-Stream Broadcast

複数のゲートウェイが異なるブロードキャストオーディオを送信するテストです。

デバイスはそれらを切り替えます。

4つの言語(英語、ドイツ語、中国語、スペイン語)を切り替えることができました。

 

テストには以下のプログラムを使用しました。
 https://github.com/iotengineer22/Sonic-Sprint/tree/main/src/project/pre_nrf5340_2_bro

デモ動画はこちらです。

 

 

ゲートウェイ1(右/左)とゲートウェイ2(右/左)の両方から音声出力を確認しています。

これら2つのゲートウェイを使用して、4言語のブロードキャストに成功しました。

 

まとめ

NordicのnRF5340の評価ボードを使ってみました。

nRF5340 Audio DKです。Bluetooth LE Audioのデバッグが可能です。

Unicast, Broadcast含めてテストしたので紹介しました。

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