同じARMコア(M33)で複数メーカのRTOS処理速度を比べてみた

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Zephyr

Zephyr RTOSでは、デバイスの性能(処理速度や応答速度)を簡単に測定できます。

今回は同じM系コア(M33, M0+)で複数メーカで比較したテスト内容・結果を紹介します。

 

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同じARMコア(M33)で複数メーカのRTOS処理速度を比べてみた

Zephyr RTOSでは、デバイスの性能(処理速度や応答速度)を簡単に測定できます。

今回は同じM系コア(M33, M0+)で複数メーカの比較したテスト内容・結果を紹介します。

 

前回ラズパイでA系コアとM系コアを比較した結果も下記記事で紹介しています。

RTOSとしての応答速度を比較してみた(Zephyrでのベンチマーク)

RTOSとしての応答速度を比較してみた(Zephyrでのベンチマーク)
Zephyr RTOSでは、デバイスの性能(処理速度や応答速度)を簡単に測定できます。公式ベンチマークテスト(latency_measure)が用意されています。ラズパイ5(A76)、ラズパイ4B(A72)、Pico2W(M33)、Pico...

 

ベンチマーク

よく見かけるデバイスとしてのスペック比較のCoremarkベンチマークもあります。

ただ今回使用したZephyr(RTOS)のベンチマークは、下記のlatency_measureを使いました。

RTOSとしての比較・ベンチマークしてみたいと思ったためです。

zephyr/tests/benchmarks/latency_measure at main · zephyrproject-rtos/zephyr
Primary Git Repository for the Zephyr Project. Zephyr is a new generation, scalable, optimized, secure RTOS for multiple...

 

 

ARM_M系4機種 Zephyr処理時間比較 

※ 数値が小さいほど高速です。単位はnsです。

項目 RW612(M33 / 260MHz) Pico 2 W(M33 / 150MHz) nRF54L15(M33 / 128MHz) Pico(M0+ / 125MHz)
Context Switch(スレッド切替) 699 1,145 1,376 2,165
Mutex Lock(排他制御) 286 471 556 740
Semaphore Take(待機あり取得) 1,089 1,794 2,219 3,205
Heap Malloc(メモリ確保) 2,017 4,199 2,254 8,830
Thread Create(スレッド作成) 1,061 1,481 2,265 2,870

この表からのハイライト:

  1. 高クロックほど処理速度は速い:
    RW612がすべての項目でトップです。高クロック(260MHz)の強さがそのまま出ています。

  2. Mallocにおける nRF54L15 の逆転:
    CPU性能では Pico 2 W の方が上ですが、Heap Malloc だけは nRF54L15 が 約2倍高速 です(2,254ns vs 4,199ns)。これは外部フラッシュ(XIP)へのアクセス遅延がないためと考えられます。チップ内蔵の不揮発性メモリRRAM (ReRAM) の効果が出ています。

  3. 世代交代の完了:
    初代Pico (M0+) と比較して、M33搭載の3機種(RW612, Pico 2 W, nRF)は、基本性能で 2倍〜3倍 の速度差をつけています。

 

各ベンチマークした結果を貼り付けておきます。

NXP FRDM-RW612(M33)

west build -p always -b frdm_rw612 tests/benchmarks/latency_measure

 

RaspberryPi Pico2W(M33)

west build -p always -b rpi_pico2/rp2350a/m33/w tests/benchmarks/latency_measure

 

Nordic nRF54L15DK(M33)

west build -p always -b nrf54l15dk/nrf54l15/cpuapp tests/benchmarks/latency_measure

 

RaspberryPi Pico(M0+)

west build -p always -b rpi_pico tests/benchmarks/latency_measure

 

まとめ

Zephyr RTOSでは、デバイスの性能(処理速度や応答速度)を簡単に測定できます。

今回は同じM系コア(M33, M0+)で複数メーカで比較したテスト内容・結果を紹介しました。

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