今回は筆者が持っている「実用的」かつ「使える」おすすめ工具の紹介でホーザンとベッセルのワイヤーストリッパーを使い比べてみた記事を紹介します。両者ともどちらも特徴が有り、おすすめのポイントが有りました。
ホーザン製とベッセル製ワイヤーストリッパー
筆者はワイヤストリッパーとして2種類持っています。
一つ目は「ホーザン製(HOZAN) P-967」
二つ目は「ベッセル製(VESSEL) No.3500E-1」
2つのメーカともに非常によく売れてるのでワイヤストリッパー購入を検討された方は迷った方も多いと思います。
どちらも電気工作用の(普通~細線向け)でAWG20周辺の細めケーブルを剥けるようになっております。今回はこの2つのメーカの差を次の章から比較していきます。
※AWG12,14周辺のケーブルを複数まとめて剥くワイヤーストリッパーに関しては、また別の工具となっています。前回の記事でも紹介した「ホーザン製VVFストリッパー」などです
前回記事のリンク先はこちらから
サイズ比較
サイズに関しては特に大きな違いはありません。実使用上では差が無いレベルだと考えます。あえてコメントするならばホーザン製の方がほんの少し縦長で、ベッセル製が横に丸みがあるぐらいと言ったところです。
150mmのスケールを置いて比較してみました。
縦の比較
横の比較。
ストッパー解除時の比較してもサイズ的に大きな違いはありません。
ストッパー
ワイヤストリッパーの刃収納時に使うストッパー機能は大きく違いがあります
ホーザン製はグリップの内側にストッパーが有り、ベッセル製はグリップの外側にストッパーが有ります
まずはホーザン製を見ていきます。銀色の部品がストッパーです。
グリップの内側にあるかつ、裏側のばねでしっかりストッパーの位置が固定されているので邪魔にならず安心してワイヤーストリッパーを使うことができます。
次にベッセル製です。こちらの方はグリップの外側にストッパーがあります
基本は問題有りません。ただしホーザン製とは違い「ばね」で固定されていないため長時間使っているとストッパーが動いて勝手にロックすることがまれにあります。
短時間の電気工作ならば特に両者とも差異は無いと思いますが、仕事などで長時間ワイヤストリッパーを使うときはホーザン製の方が安心して使うことができます
グリップ
グリップにも大きな違いがあります。ホーザン製のグリップは長時間使っても疲れないように、指の形に合わせた形状になっています。それに対してベッセル製のグリップは凹凸が無いシンプルな形状になっています。
まずはホーザン製です。凹凸があり指がフィットする握りやすい形状になっています
次にベッセル製です。凹凸が無くシンプルな形状となっています
グリップに関しては個人の好みがあるので、優劣が付けずらいところです。
但しホーザン製はグリップに厚みがあり、しっかり握ることができるので「長時間使用の場合の疲れにくさ」に関してはホーザン製の方がよいかと思います
価格
価格に関してですが、これに関してはベッセル製の方がかなり優位となっています。
この記事を書いている201803時点ではホーザン製が2500円程度、ベッセル製が1500円程度となっており約1000円ほどの差がでます。
現時点での価格を確認したい場合は下記で確認をお願いします。また適用線形(剥きたいケーブルの太さ)に対応する型で値段も多少異なっていますのでご注意ください。
普通の線径(AWG12周辺~AWG22周辺)の場合は
細めの線径(AWG18周辺~AWG28周辺)の場合は
おすすめ度のまとめ・比較
あくまで筆者の見解ですが、ホーザンとベッセルの「おすすめ度」をまとめると下記の比較表となります
ホーザン製
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ベッセル製
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価格
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○
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◎
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サイズ
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○
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○
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使いやすさ
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◎
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○
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筆者の感覚ですと本当にプライベートでの使用ならば「ベッセル製」で問題ないと思います。おそらくプライベートの財布では読者の方も正直約¥1000は大きいのでは…と思います。
但し「長時間使用する」「仕事・試験などで大量のケーブルを剥く場合がある」などのケースでは断然「ホーザン製」を押します。
まとめ
工具に関しては使い方次第ですので一概にどちらがいいかは難しいですが、用途にあった方を選択するのをおススメします。また適用線形で型が異なってきますので剥きたいケーブルの線径にあったものを選択ください。
※剥くケーブル線径が決まっていない方は下記の普通の線径(AWG12周辺~AWG22周辺)を選択しておけばいいと思います。もし特別に細い線径を剥きたい場合は力を軽く剥くことで暫定的に対応できるかと…。
今日はここまでにしたいと思います。どうもありがとうございました
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