DINレールを購入して実際にカットして使い方・取り付け・固定方法を確認してみました。
DINレールを自前でカットして失敗した体験談や、実際のDINレールの規格寸法から固定方法まで幅広く紹介した記事となっています。
DINレールとは
DINレールとは工場で良く見かけるのですが、部品を取り付けるために使う金属のレールです。
なぜこんなレールが必要なのかというと、例えば制御盤部品を固定するとき一つ一つの制御部品をネジ止めしようとすると物凄く手間です。あと保守のとき交換も面倒になります。
実際にはリレー・タイマー・シーケンサ・ブレーカなどの様々な制御部品が楽に取りつけが出来るようになっています。
電源類も一緒に取り付けることが可能になり、配線・配置的にもコンパクトになります
DINレールの規格と寸法
DINレールの寸法などは詳細にJIS(日本の規格)・IEC(国際的な規格) で決まっています。DINレールの規格はJISだと規格番号が「JISC2812」規格名称が「機器取付け用レール」です。JISのHPは誰でも閲覧可能です(リンク先はこちらから)
ちなみに素材もアルミか鉄かで決まっているようです。
型式は何パターンかあるようですが、おそらく一番多く使われているのは今回も使う35mm幅のDINレールではないかと思います。
下記に今回使うDINレールの写真を載せておきますが、あくまで参考例ですので詳細な寸法は規格書を確認お願いします。
内幅は27mm、取り付け穴の短径は6mm・長径は13mmとなっていました
DINレールをカットしてみた
DINレールは本来数mの長さで購入して、必要な長さにカットします。筆者も「後で何とかカットできるでしょ!」と安易な考えで1m品を買ってしまいました。
(あと最近はDINレールもAmazon等でも売るようになりました。楽な時代になったものです)
金属鋸を使ってカットしてみましたが…
そして、いざDINレールを使う分の100~200mmにしようと市販で売られている金属鋸でカットしました。
「アルミなんで楽勝やろ!」と思いきや結構疲れました。ともあれ狙いの150mm幅にカットできましたが…
切断面は情けなく斜めで汚い形になってしまいました。(多分筆者が不器用かつ、変な体勢でカットしていたためです)
まぁ今回は趣味の工作ということで目をつぶりたいと思います。
DINレールカッターかチップソー(切断機)
一応調べてみますと、手動でもDINレールカッターというものがあるみたいですね。
機械を使ってカットしたい場合はチップソー(切断機)でも使えばアルミなので簡単にカットできると思います
まぁDINレールをカットするなんてプライベートでは数年に一度あるかないかですのでよほど質にこだわらなければ金属鋸でいいと筆者は思います。
カットされたDINレールを買いましょう
もしプライベート(もしくはカットできる環境が無い仕事場)での場合は予めカットされたDINレールを購入しましょう。その方が圧倒的に楽ですのでおススメします。
大抵のメーカは250mm幅でカットされているようですが、未来工業というメーカは100mm,140mm,200mm…と細かく選択できるようです。
DINレールの使い方
DINレールの使い方ですが、実物みてもらえれば一発で分かると思います。非常に簡単で楽に取り付けれるようになっています
下記のDINレールが取り付けられるよう部品のようにスペースと引っ掛けれる箇所があります。(今回は35mm幅)
大抵の部品には「稼働する引っ掛け箇所」と「非稼働の引っ掛け箇所」があると思いますので、非稼働の方はDINレールに引っ掛けておきます
稼働する箇所(今回は黄色箇所)は引っ張れば動くようになっています。
そのため、手で下に引っ張ってあげましょう。無事に引っかかるはずです。
これだけで部品の取り付けが終了です。慣れればネジで固定するより圧倒的に早く固定できます
これでDINレール使用方法としての部品取り付け完了です
ストッパーとキャップ
あとこのままではDINレール上で部品が滑りますので、固定したい方はDINレールストッパーを購入すれば大丈夫です。最初からDINレールとストッパーがセットになっている商品もあります。
また筆者はDINレールの端をガムテープでカバーするという情けない形をとっていました。(DINレールの端は鋭利ですので怪我しないようにカバーつけましょう)
もし外見にこだわるならばDINレールのキャップを付けて挙げましょう
取り付け・固定方法
最後にDINレール自体の固定方法に関してです。実際にはいろんなパターンがあると思いますが、非常に簡単な一例を挙げておきます。
一番簡単なのはネジを使うことです。今回の35mm幅のDINレールの場合はM4ネジで固定できます。
M4のネジ頭が引っかかる形でタップされた穴にDINレールを固定することができます。
実際にネジで取り付けた形が下記写真になります。DINレール上の部品が動いてもスペースがあるためネジが干渉しない形となっています。
まとめ・感想
今回はDINレールを紹介してみました。DIY・電子工作では何かと使える状況はあると思いますので、よろしければ使ってみてください。
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