Vitis AIでdocker_build_gpu.shが失敗するメモ

本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
AI

VItis AIでGPU版のDockerをビルドすると失敗しました。

エラーの症状とメッセージ、ログをメモしておきます。

また原因を調べてみました。

 

スポンサーリンク

Vitis AIでdocker_build_gpu.shが失敗するメモ

Vitis AIをGPUで動作させようとdocker環境を構築しようとしたのですが失敗しました。

内部のコンパイルが繰り返され、フリーズするような形となりました。

(「libtool: compile:…」が常に失敗して、繰り返されていました)

 

終了した最後の実行結果をみると下記メッセージです。

Error response from daemon: No such image: xilinx/vitis-ai-gpu:2.0.0.1103

 

Vitis AIの環境

OSとVitis AIの環境としては下記です。

  • Ubuntu 20.04.4 LTS ※Ubuntu18.04でも確認済
  • VItis AI 2.5

 

Vitis AIをインストールした際の記事は下記です。

VItis AI 2.5やPetaLinuxなどインストールしてみたメモ

VItis AI 2.5やPetaLinuxなどインストールしてみたメモ
Vitis AIの最新版2.5やPetaLinuxインストールしてみました。 ダウンロードからの一連の流れを簡単に紹介します。

 

PCスペック

PCスペックは下記の通りです。

  • CPU…Core i5 6400
  • GPU…NVIDIA GeForce GT 710
  • メモリ…16GB
  • SSD…500GB

 

デスクトップで一応グラフィックボードを積んでいますが、低スペックのGPUです。

一応、下記記事でNVIDIAのドライバで動かせるようにまでは実施しています。

中古のPCにグラボを増設してみた!NVIDIA GeForce GT 710編

中古のPCにグラボを増設してみた!NVIDIA GeForce GT 710編
中古のデスクトップにグラボを増設(後付け)してみました。 格安のNVIDIA GeForce GT 710ですが、問題なく動作確認できています。 中古PCの購入から、グラフィックボードの増設までの流れを紹介します。

 

nvidiaのドライバは動作している

下記コマンドでNVIDIAのドライバが動作していることを確認しています。

Vitis AI 2.5だとCUDAのVerが11.0以上が要求されていますが、11.4で問題無しです。

CUDA Version: 11.4

 

dockerも動作しています

dockerも正常に動作していることを確認しています。

(Vitis AIはdocker環境で動作します。)

Hello from Docker! This message shows that your installation appears to be working correctly.

 

エラー原因はPCのメモリ不足の様子

原因はPCのメモリ不足のようです。(筆者のデスクトップPCのメモリが16GBです)

dmesgでdockerをビルドのログを見ると「Out of memory」となっていました。

Out of memory: Killed process 56305 (cc1plus)…

 

下記の方と同様な現象でした。その方はメモリを+16GBして32GBだと動作できた様子です。

 https://github.com/Xilinx/Vitis-AI/issues/716

 

ただ筆者の中古デスクトップPCが古く、メモリがDDR3で最大16GBなので対応できません。

暫くはVitis AIのdockerはCPU版で動かそうかと思います。(結構手間です)

 

暫定の対応方法

メモリが足りないので、メモリスワップの容量を増やせば対応可能です。

16GB増やしましたところ、上記のエラーは出なくなりました。

 

まとめ

今回のエラーはPCのメモリ不足が原因でした。

もし同様なエラーで困っている方はメモリを増やすか、スワップ容量を増やしてみて下さい。

 

GPUボードを新しく用意して、GPUのDocker環境を立ち上げるまで実施しました。

下記記事で紹介しています。(リンク先はこちら)

Vitis AI GPU dockerの環境構築をしたメモ

Vitis AI GPU dockerの環境構築をしたメモ
XilinxのFPGAのAI開発環境である、Vitis-AI 2.5のGPU版を立ち上げてみました。 dockerやCUDAなど多くのものを事前にインストールする必要があります。 実際にGPU dockerの環境構築をした手順を紹介します。

 

今回の記事含めて、第6回AIエッジコンテストの一環でした。

下記にてコンテストでテスト・実施したことのまとめを紹介しています。

第6回AIエッジコンテストが凄く難しいけど勉強になった感想

第6回AIエッジコンテストが凄く難しいけど勉強になった感想
第6回AIエッジコンテストに参加していました。 RISC-Vを使って、画像とLIDAR点群からの3D物体検出が課題でした。 ただ貴重な勉強の機会になりましたし、自身への忘備録としても内容を紹介します。

コメント