機械学習でgpuメモリ不足のためバッチサイズを変更したメモ

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AI

Pytorchで機械学習を回しているときにGPUメモリ不足でエラーになりました。

一番簡単な対策として、バッチサイズ(batchsize)の変更をしました。

CUDA out of memoryになったときに対応したメモを紹介します

 

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機械学習でgpuメモリ不足のためバッチサイズを変更したメモ

デスクトップPCのGPUで機械学習を回しているとエラーが発生しました。

GPUのメモリ不足のエラーです。

RuntimeError: CUDA out of memory

 

使用しているグラボが補助電源無しのGTX1650のため、GPUのメモリが4GBしかありません。

そのため、重い学習をすると簡単にエラーが発生します。

今回はバッチサイズを小さくすることで対応しました。その内容を紹介します。

 

テスト環境(PCスペック)

PCスペックは下記の通りです。

  • CPU…Core i5 6400
  • GPU…NVIDIA GeForce GTX1650(GDDR6 4GB)
  • メモリ…16GB
  • SSD…1000GB

 

筆者が使用しているグラフィックボードに関しては玄人志向のGTX1650となります。

補助電源無しで取り付けやすく、そこそこの性能を出してくれるGPUです。

ただ機械学習させるにはGPUメモリが4GBしかなく、物足りないケースも多々です。

 

GTX1650をPCに搭載した内容は下記記事で紹介しています。(リンク先はこちら)

グラボの補助電源なしのメリット!玄人志向のGTX1650編

グラボの補助電源なしのメリット!玄人志向のGTX1650編
玄人志向のGTX1650を購入して、市販のデスクトップPCに取り付けてみました。 補助電源無しのタイプですので、グラフィックボードを挿し込むだけで動作可能です。 購入から取り付け、ドライバのインストールまでの流れを紹介します。

 

KITTI(自動車のデータセット)の3D物体検出

第6回AIエッジコンテストでは、リファレンス環境が用意されていました。

KITTIもしくはコンテストのデータセットで3D物体検出ができるようになっています。

(KITTI…自動車(点群データ+画像)のデータセット。誰でも簡単に入手できます)

 https://github.com/pometa0507/6th-ai-reference

 

docker上、またはColab上でも実行できるようになっています。

 

Colab上ではGPUのメモリ16GBあるので問題無し

Colabで動かす分には、問題なく学習・評価ができるはずです。

古いGPU(Tesla T4)が選ばれても、メモリは16GBと市販のPCに比べて多いはずです。

Memory-Usage … 15109MiB

 

ただ、最近のColabは利用可能なユニット数(リソース)が管理されています。

(2022年夏ぐらいまでは、ある程度自由に使えたのですが最近は難しいです)

筆者含めてColabでなく、自宅にあるPCで学習させたい人が多数だと思います。

 

dockerだとPCのGPU次第

個人のPCのdokcer上で学習すると、装着しているGPUによります。

筆者のはメモリ4GBなので、Colab環境に比べて1/4と非常に小さいです。

Memory-Usage…3910MiB

 

そのままGithubのデフォルトの設定で動かすと、GPUのメモリ不足のエラーが出ました。

学習(train)と評価(eval)の箇所です。

RuntimeError: CUDA out of memory

 

バッチサイズ(batch_size)を変更する

メモリ不足になっている学習と評価のコンフィグを変更します。

今回の学習だと「/second.pytorch/second/configs/all.fhd_painted.config」箇所です。

train(学習)とeval(評価)箇所の両方のbatch_sizeを減らします。

batch_size: 3 → batch_size: 1

 

変更後は学習できました。バッチサイズが1の時にGPUメモリが2GB近く使っていました。

単純換算でデフォルトのバッチサイズが3だと、GPUメモリが6GB以上が必要そうです。

Memory-Usage…2084MiB / 3910MiB

 

まとめ

GPUメモリ不足でエラーの場合、バッチサイズの変更が一番簡単だと思います。

とりあえずCUDA out of memoryを回避したい、という場合に実施してみて下さい

 

今回の記事含めて、第6回AIエッジコンテストの一環でした。

下記にてコンテストでテスト・実施したことのまとめを紹介しています。

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第6回AIエッジコンテストに参加していました。 RISC-Vを使って、画像とLIDAR点群からの3D物体検出が課題でした。 ただ貴重な勉強の機会になりましたし、自身への忘備録としても内容を紹介します。

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