発光ダイオード(LED)にはアノード・カソードの向きがあります。
見た目で向きが分からない場合、テスターで確認することができます。
実際にテスターでLEDの向きをどのように測定・確認できるのかを紹介します。
発光ダイオードの向きをテスターで確認してみた
発光ダイオード(LED)には向き(アノード(+)・カソード(-))があります。
見た目で「向き」が分からない場合、テスターの「導通」を使うことで確認出来ます。
テスターとLEDの向きが合っている場合、LEDに電流が流れて点灯します。
テスターとLEDの向きが逆の場合は、電流が流れずLEDは点灯しません。
テスターの「導通」でLEDの向きが確認できる理由含めて説明していきます。
また実際に確認した動画も紹介しています。
向きが合っている場合、テスターの「導通」でLEDが点灯していることが分かります。
発光ダイオード(LED)の向き
発光ダイオード(LED)には「向き」があります。
足の長い方がアノード(+)、足の短い方がカソード(-)と呼ばれています。
アノード(+)からカソード(-)に向かって電流が流れます。基本的に逆には流れません。
テスターの導通(抵抗)測定は電流を流します
テスターの導通(抵抗)のモードでは微弱な電流を流して測定しています。
テスターの導通の使い方に関しては下記記事でも紹介しています。(リンク先はこちら)
電流が流れるとLEDが点灯します
「テスターの±」と「LEDのアノード(+)・カソード(-)」が合っている場合、電流が流れます。
この電流を利用して、LEDの点灯する/しないで「向き」を判別可能です。
赤LEDだけでなく、青LEDなど他色でも「導通」でLEDを点灯できます。
テスターに直接接続できて、LEDの向きを簡単に確認可能です。
テスターが測定用に一定の微弱な電流を流してくれます。
そのため、下記記事で紹介していた電圧降下(Vf)・抵抗は気にしなくても大丈夫です。
LEDをテスターで測定してみる
発光ダイオード(LED)をテスターの電圧・抵抗・導通で測定してみます。
冒頭でも紹介しましたが、動画でも紹介しています。是非一緒にご覧ください。
LEDをテスターで電圧測定したい場合
テスターに発光ダイオード(LED)に直接繋げても、特に電圧(Vf)測定は出来ません。
もちろん電圧測定ではLEDも点灯しませんでした。
下記記事で紹介したように、電源と抵抗を接続した上でLEDの電圧を測定します。
LEDをテスターで抵抗測定した場合
LEDをテスターの「抵抗」で測定すると、切り替え時に一瞬だけLEDが点灯しました。
ただしその後は抵抗値は「無限大」となり、LEDは消灯したままとなります。
テスターのレンジを最大すると測定できる場合があります
基本的にテスターではLEDの抵抗値は測定できません。
(というより、LED(発光ダイオード)に抵抗値という特性がないためです)
但し、測定レンジがあるテスターでは「最大」にして「向き」を確認できる場合があります。
まずテスターとLEDの向きが合っている場合で測定してみました。
最大抵抗レンジ(2000kΩ)で「1175kΩ」という抵抗値が確認できました。
(ちなみに最大以外のレンジでは無限大の結果になりました。)
次にテスターとLEDの向きが合っていない場合です。
最大抵抗レンジ(2000kΩ)で「無限大」となり、抵抗値は測定出来ませんでした。
このように抵抗値を測定できる/できないでもダイオードの「向き」を判断できます。
下記記事で他ダイオード(ショットキー・整流)でも抵抗値を測定しています。
よろしければ一緒にご覧ください。(リンク先はこちら)
LEDをテスターで導通チェックした場合
LEDをテスターで「導通」チェックした場合、LEDが点灯します。
テスターとLEDの向きが逆の場合は、電流が流れず点灯しません。
ダイオード測定のモードがあるテスターもあります
ダイオード専用の測定モードを持ったテスターもメーカからは販売されているようです。
但し高機能なテスターの分、値段も高いです。
今回のように「導通」で確認するのがどのテスターでも実施でき、一番手軽かと思います。
他のテスターでも同様に確認出来ました
筆者は2台テスター所持しているので、他の1台(安物のテスター)でも確認してみました。
2台のテスターの違いに関しては下記記事で紹介しています。
HIOKI(日置電機) 3244-60 デジタルマルチメーターの使い方
結果、安物のテスターでも同様に「導通」でLED点灯を確認できました。
どのテスターでも同様に確認できると思われます。
まとめ
今回はLEDの向きをテスターで確認する方法に関して紹介させていただきました。
記事をまとめますと下記になります。
テスターは電気回路の勉強・電子工作の作業など多くの場面で役立ちます。
テスターの測定事例を下記記事で紹介しています。(リンク先はこちら)
是非一緒にご覧ください。
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