コンデンサには種類が多くあり、それぞれに特長があります。
写真で違いを比べると同時に、どんな用途・箇所で使われているか確認してみました。
コンデンサの種類を多くの写真交えて、分かりやすく紹介します。
コンデンサの種類!写真で違いを比べてみた。
コンデンサには多くの種類があります。
セラミックコンデンサなど有名処を始め、身の回りに数多くのコンデンサが使われています。
コンデンサの種類で名前も違えば、特長(容量・極性)も変わります。
代表的な各コンデンサについて実際の写真と一緒に紹介していきます。
電解コンデンサ
電解コンデンサの中にも多くの種類があります。
表面実装タイプからリードタイプまで形状も様々ですが、基本は丸形が多いです。
最近は丸形だけではなく、角チップの小型で低背の電解コンデンサもあります。
(導電性高分子アルミ)電解コンデンサと呼ばれるものです。
下記例ではラズベリーパイのUSBの電源箇所で100uFが使われています。
電解コンデンサの特徴
電解コンデンサは大容量であることが一番の特徴です。
容量が大きくなると、基本的にはサイズも大きくなる傾向です。
ただ容量だけでなく、耐圧も大きく影響してきますのでご注意下さい。
電源の基板などは多くの電解コンデンサが搭載されており、よく分かります。
上写真は下記記事で紹介していた24Vの安定化電源の蓋を開けたものです。
オムロン(OMRON)製のスイッチング電源(DC24V電源)を使ってみた
電解コンデンサは極性があり
電解コンデンサには極性があり、+と-の区別があります。
必ずコンデンサのデータシートを見て、極性を確認することをおススメします。
例えばリードタイプだと基本的に下記ケースが多いです。
- 足が長い方が+(プラス)
- -記号の白いシルクがある方がー(マイナス)
表面実装タイプの場合は「黒いマークの方が-」となるケースが多いです。
セラミックコンデンサ
近年、一番使われているコンデンサです。セラC、セラコンとも呼ばれています。
小さいサイズ・容量の種類が多く、信号用の用途が多いです。
特にCPU・ICの周辺には大量に使われています。
セラミックコンデンサの特徴
表面実装のセラミックコンデンサのサイズは大体同じ形をしています。
茶色で角チップになっているケースがほとんどです。
1005(横1㎜,縦0.5㎜)、0603(横0.6㎜,縦0.3㎜)といった非常に小さなサイズが多いです。
リードタイプの場合は色が2種類あります。
茶色がセラミックコンデンサで、青色が「積層」セラミックコンデンサが基本です。
「積層」の方が容量が比較的大きいラインナップがあります。
- セラミックコンデンサ(茶色)…pF~nF 程度
- 積層セラミックコンデンサ(青色)…nF~uF 程度
他にも低ESR、長寿命など多くの特徴がありますが、今回は省略します。
セラミックコンデンサに極性は無し
セラミックコンデンサに極性はありません。+-の区別はありません。
リードタイプのコンデンサを見ても、足の長さは同じです。
フィルムコンデンサ
フィルムコンデンサはリードタイプで茶色の四角い形のものが多いです。
表面実装タイプ(リードタイプ含めて)は市販の製品で見つけるのは難しいです。
電解コンデンサ・セラミックコンデンサと比べると見かけるケースは大分少なくなります。
フィルムコンデンサの特徴
フィルムコンデンサはセラコンと比べて、大きいサイズになる傾向があります。
耐圧は違いますが、同じ容量0.01uFのセラミックコンデンサと比べて非常に大きいです。
※他にも温特が良い、クラックの心配がない等の特徴もありますが今回は省略します。
フィルムコンデンサに極性は無し
フィルムコンデンサには極性がありません。リードタイプの足の長さは同じです。
タンタル(ニオブ)コンデンサ
タンタル(ニオブ)コンデンサはリードタイプ、表面実装タイプ共に黄色のものが多いです。
厳密にはタンタルとニオブで材料が違います。
ただコンデンサの役割としては、ほぼ同じのため今回の記事では一緒に記載しています。
タンタル(ニオブ)コンデンサの特徴
タンタルとニオブの特徴として、小型のサイズで大き目な容量帯として使われていました。
ただ近年はセラミックコンデンサも大きい容量帯のラインナップが充実しています。
そのためタンタル・ニオブを見かけることは非常に少ないです。
※壊れ方がショートモードの大きな特徴もありますが、今回は省略します。
タンタル(ニオブ)コンデンサは極性があり
タンタルコンデンサは極性があります。リードタイプだと足の長い方が+です。
表面実装タイプだと片側が濃い色になってマークされています。
まとめ
今回は代表的なコンデンサを写真で紹介させていただきました。
記事をまとめますと下記になります。
次の記事ではコンデンサが充電されると、電流が流れなくなる旨を紹介しています。
是非一緒にご覧ください。(リンクはこちら)
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