コンデンサをテスターの抵抗で測定してみました。
電解コンデンサとセラミックコンデンサの2種類でテストしています。
コンデンサの抵抗値の測定結果が無限大となる理由まで確認してみました。
コンデンサの抵抗値をテスターで測定してみた
電解コンデンサ(470uF)をテスターの抵抗で測定してみました。
最初の一瞬だけ数百Ωが表示されましたが、すぐに無限大(O.F)となりました。
セラミックコンデンサ(0.1uF)も同様に抵抗値は無限大(O.F)となりました。
実際に測定した一連の流れを動画でも紹介しています。ぜひ一緒にご覧ください。
電解コンデンサの抵抗値を測定する
測定した電解コンデンサはリードタイプの470uFです。
電解コンデンサの形状・特徴に関しては下記記事で紹介しています。
テスターと電解コンデンサをワニ口-ICクリップを接続しています。
テスターとコンデンサの極性(+,-)は合わせています。
抵抗測定前に電圧を測定しましたが、0Vとなります。
テスターのモードを抵抗(Ω)に切り替えます。詳細の使い方は別記事で紹介しています。
HIOKI(日置電機) 3244-60 デジタルマルチメーターの使い方
抵抗モード切り替え直後の一瞬だけ数百(281.8)Ωが表示されました。
電解コンデンサのテスターでの抵抗値は無限大となりました。
抵抗が無限大のため、テスターを導通モードにしても反応はありません。
極性を逆にしても抵抗値は無限大
コンデンサの極性の接続を逆にしても、抵抗値は無限大でした。
- テスターの+(プラス)を、コンデンサのカソードに接続
- テスターの-(マイナス)を、コンデンサのアノードに接続
セラミックコンデンサの抵抗値を測定する
セラミックコンデンサの測定も電解コンデンサと同様です。
(セラミックコンデンサには極性がありませんので、接続は±どちらでも大丈夫です)
テスターの抵抗で測定すると、セラミックコンデンサも無限大になりました。
コンデンサの抵抗値が無限大になる理由
テスターで測定すると、コンデンサの抵抗値が無限大になる理由を検討します。
テスターの抵抗モードは電流を流して電圧差を測定することで、抵抗値を計算しています。
コンデンサの特性として電荷が貯まると(充電)、電流が流れなくなります。
そのため電流が流れず、テスターの抵抗値が無限大になると思われます。
オームの法則よりR=V/Iとなります。
電流が流れない(I≒0)となる⇒抵抗Rが無限大(∞)のイメージです。
コンデンサへの電流を確認してみる
本当にコンデンサへ電流が流れなくなっているかを確認してみます。
直列に電流測定用のテスターを追加して、コンデンサの抵抗を測定してみます。
電流の測定方法を含めて、テスターの使い方は下記記事で紹介しています。
実際の測定写真は下記となっています。右側のテスターが電流測定用です。
冒頭でも紹介しましたが動画でみると電流の動きも分かりやすいです。
是非一緒にご覧ください。(1分37秒辺りからの箇所です)
テスターを抵抗モードにした後に一瞬だけ電流値(0.58mA)が表示されました。
この瞬間はコンデンサに充電されている最中で、抵抗値も表示されます。
その後は0mAで、コンデンサに電流が流れていないことを確認出来ました。
電流が流れない(I≒0)となる⇒コンデンサの抵抗が無限大(∞)になる流れです。
コンデンサの容量・抵抗を測定したい場合
コンデンサの容量は専用のテスターかLCRメータで測定可能です。
LCRメータならば、今回測定出来なかったコンデンサの抵抗成分まで確認できます。
下記記事でコンデンサ容量と抵抗を測定しています。(リンク先はこちら)
まとめ
今回はコンデンサをテスターの抵抗で測定する旨を紹介させていただきました。
記事をまとめますと下記になります。
電流・抵抗測定含めてテスターを使いこなせると非常に便利です。
下記記事でテスターの使い方をまとめていますので、是非一緒にご覧ください。
コメント