前回にテスターでヒューズを交換した記事を書きましたが、その続きで電流測定をしたので「テスターでオムロン製のリレーとタイマーの電流を測定してみた。」を紹介します
前回の記事はこちらからです
オムロンのリレー(MY24)とタイマ(H3Y)の電流測定する
今回測定に使うリレーとタイマ-はお馴染みの
「オムロン(OMRON)製リレーMY4(24VDC)」
と
「オムロン(OMRON)製タイマーH3Y-4(10s,24VDC)」です
オムロン(OMRON)製ミニパワーリレーMY4 DC24…36.3mA
オムロン(OMRON)製タイマーH3Y-4(10s,24VDC)…37.5mA
※上記リンク先はNタイプ_マルチ時間レンジ・マルチ動作モード品
次の章からこのメーカから出ている消費電流値が出ているか確認していきます
リレー(MY24)の電流測定を行った
DC24V電源でオムロン(OMRON)製リレーMY4を動作させます。流れる電流はデータシートにも記載してありますが計算上「I(電流)=24V(電圧)/662Ω(コイル抵抗)=36.3mA」となります。
電流計を回路内に直列に接続してあげましょう。
実際の回路は下記となっています。DC24Vはオムロンのスイッチング電源から取っています。
結果は「36.4mA」となりました。
※コイル抵抗662Ωの値は「部品のバラつき」,「温度条件」で変わってくるため、こんなものかと言ったところです。
実際に24Vを印加した後しばらく観察すると「コイルに電圧印加」⇒「コイル温度上昇」⇒「コイル抵抗値上昇」⇒「電流値が低くなる」と思われる現象が出ていました
テスターのレンジは200mAとなっています。
次の章ではタイマー(H3Y)の測定を行います
タイマー(H3Y)の電流測定を行った
DC24V電源でオムロン(OMRON)製リレーMY4を動作させます。タイマーは流れる電流はデータシートにも記載していませんが計算上「I(電流)=0.9W(電圧)/24VΩ(コイル抵抗)=37.5mA」となります。
(※タイマーがコイルと表記が違うのは動作原理が全く異なるためですかね。タイマーH3Yの正式名称は「ソリッドステートタイマ」と記載されており、物理的なリレー動作ではなく半導体(フォトカプラ類)動作を行っていると思います。)
電流計を回路内に直列に接続してあげましょう。
実際の回路は下記となっています。DC24Vはオムロンのスイッチング電源から取っています。
結果は「38.6mA」となりました。
(※タイマーの結果写真では38.7mAと38.6mAが混じっています。こちらもリレー測定時同様に電流が少しづつ下がっていく現象があったためです。本来は電流値が落ち着いてから写真とるべきでした…。しばらく経った後に37.5mAまで下がっているのは確認しています)
但し注意するのが上記結果はタイマーON後の結果となっています
タイマーON前に関しては定格電流が流れていませんでした。
結果は「2.9mA」となりました。
まとめ・感想
テスターを使ってリレー・タイマーの電流値を無事確認することができました。
メーカのデータシートの定格値がありますが、やはり温度など含めて条件で値が多少ずれてくると思われるので細かい設計時には誤差含めて余裕を持った設計にしたいですね。
<<20180310追記>>
この記事の続きにあたる「過電圧のリレーとタイマーの電流を測定してみた」の記事を書きました。リンク先はこちらから
今日はここまでにしたいと思います。どうもありがとうございました。
コメント
お使いのテスターはM832の様ですが、データシートによりますと
200mAレンジでの精度は±1.5%となっております
https://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/datasheet/102426.pdf
この事から、実際に36.3mA流れていた場合最小35.7mA、最大36.8mAを
表示します
この事を考慮して評価する必要があるかと考えます