基本的にダイオードに抵抗の特性はありませんが、テスターで測定してみました。
整流・ショットキー・LEDの各ダイオードの抵抗を確認しています。
実際に測定した場合、どのような抵抗値になるかを紹介します。
ダイオードをテスターの抵抗で測定してみた
ダイオードをテスターの抵抗値を測定してみました。
テスターとダイオードの向きが合っていれば抵抗値が確認できます。
あくまで一例の結果ですが、下記結果となりました。
- ショットキーダイオード…212Ω
- 整流ダイオード…697Ω
- 発光ダイオード(赤)…1175kΩ
ダイオードの抵抗をテスターで測定する方法ついて詳しく紹介していきます。
ダイオードの抵抗値?
基本的にダイオードのスペックとして抵抗値という特性はありません。
今回のテスターの結果は、ダイオードのI-V(電流-電圧)特性から一時的に計算された値です。
下記グラフのようにダイオードは単純にV=RIの比例関係のグラフではありません。
あくまで今回の測定した抵抗値は参考値としてお考えください。
テスター・ダイオードの種類で簡単に値が変わります。
今回は3種類のダイオードを使って、実際に測定した結果を紹介します。
- (Vfの小さい)ショットキーダイオード
- (一般的な)整流ダイオード
- (Vfが大きい)発光ダイオード(赤)
今回使用した各ダイオードの特徴に関しては下記記事で紹介しています。
ダイオードの電圧降下の大きさを比較!各種類のVfを測定してみた!
ショットキーダイオードの測定結果
ショットキーダイオードに関してはVf(電圧降下)が低いのが特徴です。
他の整流ダイオードが約0.7Vに対して、ショットキーは約0.3V程度です。
ショットキーダイオードをテスターの抵抗で測定すると212Ωでした。型番は1N5819です。
整流ダイオードの測定結果
整流ダイオードをテスターの抵抗で測定すると697Ωでした。
使用した型番は1N5399です。
発光ダイオードの測定結果
発光ダイオード(赤)をテスターの抵抗で測定すると1175kΩでした。
発光ダイオードはVfが約2.0Vと他ダイオードと比べて大きいです。
テスターによっては抵抗で測定できない
テスターの種類によっては「発光ダイオード」は抵抗を測定出来ない場合もあります。
下記記事で紹介しているテスターでは、発光ダイオードは常に無限大で測定出来ませんでした。
HIOKI(日置電機) 3244-60 デジタルマルチメーターの使い方
(ショットキー・整流ダイオードの方は抵抗値が測定出来ることは確認しました。)
測定レンジがあるテスターでは抵抗値が確認できました。
(最大レンジ(2000kΩ)で何とか測定出来ました)
導通でもダイオードの向きは判別できます
抵抗値が分からないテスターでも特に問題はありません。
ダイオードの向きは「導通」でも確認できます。
抵抗値が測定できないテスターでも「導通」でLEDが点灯するかで判別出来ました。
下記記事で詳しく紹介しています。是非一緒にご覧ください。(リンク先はこちら)
ダイオードの向きが合っていないと測定できません
テスターとダイオードの向きが合っていないと、抵抗値は測定出来ません。
下記写真ではわざとアノードを-に、カソードに+を接続しています。
抵抗値が測定できる/できないでダイオードの向きを判断することも出来ます。
別記事となりますが、ツェナーダイオードで測定できる場合もありました。
おそらくツェナー電圧(VZ)が低いダイオードは測定できると思われます。
ツェナーダイオードを破壊!ショートとオープンの故障させてみた
まとめ
今回はダイオードをテスターの抵抗で測定する方法に関して紹介させていただきました。
記事をまとめますと下記になります。
テスターとダイオードの向きが合っていれば抵抗値が確認できます。
発光ダイオードに関してはテスターによっては測定できない可能性があります
電子工作の部品セットはダイオード・LEDも一通り入っており、電子工作の際に便利です。
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