KV260のsmartcamのラズパイカメラ版で失敗したメモ

本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
FPGA

KV260のsmartcamという画像認識デモを試してみました。

デフォルトでは使えない、ラズパイのカメラで試してみました。

結果はダメでしたが、忘備録として環境構築から実行したコマンド含めて残しておきます。

 

スポンサーリンク

KV260のsmartcamのラズパイカメラ版で失敗したメモ

KV260のsmartcamという画像認識デモを試してみました。

本来デフォルトでは使えない、ラズパイのカメラで対応してみました。

結果はダメでしたが、忘備録として環境構築から実行したコマンド含めて残しておきます。

 

公式の手順

XilinxのGithubに公式の手順で、smarcamをラズパイで対応する手順が記載されています。

基本は下記手順に沿って対応しました。

Vitis Platform Flow Example - Adding Raspberry Pi Camera to SmartCam’s Platform — Kria™ SOM 2022.1 documentation

 

但し、2022.1の環境ベースなので2023.1のに合わせて実施してみます。

 

テスト環境

テスト環境は以下の通りです。FPGAのファイルは下記環境で作成しています。

*2023.1の環境で試してダメだったので、本来の2021.1に置き換えても対応したけどダメでした。

  • Vivado…2023.1 (or 2022.1)

 

使用評価ボードはKV260です。

 

ラズパイのカメラ

ラズパイのカメラに関しては、IMX219が搭載されたVer2が必要です。

 

他注意点

基本は先に記載したように下記手順に沿って対応しました。

追加で対応したことのみ記載していきます。

 https://xilinx.github.io/kria-apps-docs/creating_applications/2022.1/build/html/docs/vitis_platform_flow_smartcam_raspi_example.html

 

最初のmakeはメモリを凄く使うので注意すること。32GB以上の環境が必要になります。

メモリが16GBなどのPCのため、必要であれば仮想メモリ増やすなどして対応します。

 

tclのファイルは2022.1用になっているので修正が必要。

下記のようにmipiのVerなどを合わせてあげる必要があります。

 

ラズパイ用のパイプラインは下記形でした。

 

公式の手順通り、入れ替えていきます。

 

中身はこんな感じでした。

 

手順に従い、ビルドして問題なかったので、実際にテスト実行してみます。

 

2022.1以外だったので、dtsiのファイルも下記のように合ったIPのVerを追記しています。

 

雑にですが、gitcloneからのコマンド履歴を残しておきます。

 

テスト結果

公式の手順通り作成したファイルを使い、ロードしました。

 

ただカメラの情報を読み取ると、ispらへんでこけている様子。

公式のログとも異なっています。上手くフォーマットが読み取れていません。

 

無理やりカメラのdockerコマンドを動かしても、画面真っ黒で何も表示されませんでした。

dmesgのログを見ても、途中で止まっている。本来ならもっと先があるはず。

 

 

Verを公式通りの2022.1にしてもダメでした

ファームウェア・UbuntuのOS含めて、公式の手順の2022.1にしてもダメでした。

ファームウェアを下記手順で2022.1のに更新して試しました。

 https://xilinx-wiki.atlassian.net/wiki/spaces/A/pages/1641152513/Kria+SOMs+Starter+Kits#Boot-FW-Update-Process

 

UbuntuのOSも下記古いものを試したりしましたが、ダメでした。

 https://people.canonical.com/~platform/images/xilinx/kria-ubuntu-22.04/

 

次の修正案

コミュニティに情報が無いか見ると、やはりisppipelineドライバがNGのようです。

AMD Customer Community

 

cでの修正版下記モジュールを提案されていたので、また時間があるときに試そうと思います。

GitHub - Xilinx/xilinx-isp-module at xlnx_rel_v2022.1
Contribute to Xilinx/xilinx-isp-module development by creating an account on GitHub.

 

まとめ

KV260のsmartcamという画像認識デモを試してみました。

デフォルトでは使えない、ラズパイのカメラで試してみました。

結果はダメでしたが、忘備録として環境構築から実行したコマンド含めて残しておきました。

 

コメント