古くて不要になったUSBオシロスコープを分解してみました。
絶縁されていない、格安品の2chのUSBオシロです。
実際にオシロの構造・基板構成を確認して、非絶縁であることを紹介します。
USBオシロスコープで非絶縁の格安品を分解してみた
USBオシロスコープを分解してみました。昔に購入した非絶縁の格安品です。
オシロのカバーを外すと、基板が確認できます。
実際にテスターで、USB側とプローブ側のGNDが繋がっていることを確認しました。
ほぼ0Ωとなり導通状態でした。絶縁されていないことを確認できています。
USBオシロの詳細から分解写真まで、より詳しい写真含めて紹介していきます。
プローブについては既に分解済で、下記記事にて説明しています。(リンク先はこちら)
オシロスコープのプローブの仕組み!補正と倍率箇所を分解してみた
USBオシロスコープで2ch品
分解したUSBオシロスコープは2ch品で1万程度の格安品でした。
確か2015年ぐらいに購入した相当古いものです。(Amazonのリンクがまだありました)
ロジックアナライザ機能も付いていたが…
一応ロジックアナライザ(信号解析)のオプションも付属されてきました。
但し、結局使えなかった記憶です。
昔I2Cを信号解析しようと頑張っていた写真が残っていました。
趣味レベルのロジックアナライザ単品を1000円程度で買えます。
もしUSBオシロを検討している方は、無理してロジアナ機能付きを選ぶ必要はないです。
下記記事で紹介していますが、簡単に購入できて信号解析できます。(リンク先はこちら)
オシロスコープ(据え置き型)を購入した後は…
オシロスコープ(据え置き型)を購入したので、安いUSBオシロは使わなくなりました。
もし「据え置き」と「USB」のオシロで迷っている方がいれば、下記記事を参考にして下さい。
上記記事にも記載したのですが、やはり安いUSBオシロだと作業効率が悪かったです。
波形測定するときに狙った波形が取れないと???と混乱します。
ある程度の趣味の測定は出来た記憶です。
ただ、筆者がPCソフト上での波形調整がどうにも慣れなかったのが大きいです。
USBオシロスコープを分解してみる
そしてUSBオシロスコープは使わなくなり、数年間ダンボールの奥底に眠っていました。
年度末の大掃除の際に見つけましたので、捨てる前に分解してみたいと思います。
ドライバーでカバーのネジを外したら基板が確認できました。
オシロスコープを購入する際に一番気になる、「絶縁かどうか」を確認してみました。
USB側とオシロスコープの側のGNDをテスターで確認しました。
結果は導通(ほぼ0Ω)でした。この格安品のUSBオシロは「非絶縁」でした。
内部回路の構成をみると、電源・USB信号の両方ともに絶縁ではない形です。
- 絶縁型の電源ICは無し(普通にLDOが乗っている程度)
- USB信号も絶縁型ではなく、普通のUSBハブIC
最近のAmazonの格安のUSBオシロを見ると絶縁機能付き(?)もあるようです。
(何処まで本物なのか、USBアイソレータICを本当に使っているのかは不明ですが…。)
あくまで参考までにお願いします。
USBオシロスコープの回路構成
ざっくりですが分解したUSBオシロスコープの回路構成を紹介します。
表面が下記の写真になります。
裏面の写真です。USBのGNDが取り付けネジに繋がっている形です。
使っている主なICとしては下記でした。
2015年に購入した製品のため、どのICも結構古い型版でした
- 3.3V電源(LDO)…AMS1117 3.3
- USBのIF+ロジアナ解析IC…CypressのCY7C68013A
- オシロスコープのメインIC…Intel(旧ALTERA)のMAX2(CPLD)
- メモリ…ISSIのSRAM(1Mb 64Kx16 )
まとめ
今回はUSBオシロスコープの絶縁に関して紹介させていただきました。
記事をまとめますと下記になります。
個人的にはUSBより据え置き型のオシロスコープをおすすめします。
下記記事でも紹介していますので、よろしければご覧ください。(リンク先はこちらから)
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