エンジニアを長くやっていると会社を辞めたくなる時が必ずあります。その時の筆者なりの考え方・対応のコツを記載したいと思います。
技術職・エンジニアは真面目に考えすぎる傾向がありますので、悩み過ぎないようにしましょう。
本当に転職したいときは
まず最初に書いておきますが、「どうしても会社を辞めて転職したいんだ!」と転職の決意が既にある方はリクナビNEXTなどの転職サイトに登録して、どんどん転職活動を進めていきましょう。
一人で悩み過ぎても何も解決しないので、まずは何事も動いてみるのも重要です。筆者も一時やっていましたが働きながらでも転職活動はできます。
エンジニアが会社を辞めたくなる理由は
現役のメーカで働いている立場から見てもエンジニアの周りには理不尽が一杯です。理由はこれに尽きると考えています
小さな理不尽が積もりに積もってある一定ラインを越えたときに筆者は転職・会社を辞めることを考え出します。
ですので「この会社辞めてぇ」「意味あるんかこの仕事」と思うことは決して悪いことではないですし、当たり前のことだと考えています。
むしろ何も全く感じていない方が「今自分が抱えているの仕事に関しての方針・方向性」に関して自分の頭で理解できておらず危険な状況だと思います。
まず筆者が理不尽を強く感じる「会社を辞めたくなる」事例を記載していきます
(筆者が電気・ハードウェア関連ですので事例が少し偏っています)
膨大な業務量
職種・分野で業務内容も異なってくるのですが、筆者のハード含めて基本エンジニアはやることが一杯で納期がタイトです。
「単純に業務量が多い!」ということであればまだマシなのですが、現役のメーカでハードウェアのエンジニアをしている筆者の観点で言いますと下記例のような案件が更に頭を悩ませると言った感じです
自分の担当外の分野を任せられる
例えばハードウェアと一言で言ってもモータ・電源・制御盤・配線・基板…と数えきれない程の分野が有ります。そして基板を例に挙げるとさらにその中でも細かくLDO,CPU,発振子などのICが数多くあります。
大きい会社・部署だと完全に分業されているかもしれませんが、筆者含めてほとんどのエンジニアの方が「俺それ知らねぇよ」という分野の業務もガンガン舞い込んできます。
ある意味「自分の知らない分野を知ることができる」⇒「つまり成長できるチャンス」でもあるのですが忙しいときに立て続けに来るとスケジュールがパンクしてしまいます
他部署と絡んで仕事が増える
「開発・設計と営業でIFの仕様をFIX」、「品証・品管と基板設計品質の摺合せ」、「製造・工務と製造ライン立ち上げ作業」とエンジニアは他部署と絡む機会がいくらでもあります…。
つまりエンジニアの方はなにかと「他チームのつなぎ役」、「他部門との窓口」となり何かと仕事が増えていきます。
エンジニアとして意味のない仕事・ルール
もうこの「意味のない業務」やっているときが一番モチベーションが下がりますね。「意味ない会議のための資料作成」「スタンプリレーかのような判子周り」「少額の備品を買うにしても手間なフロー」など数えきれないほどあります。
特に役所・古い大企業になればなるほど、この類の意味のない仕事が増えると考えています。
エンジニアの人間関係
一番重要ですね。周りの人間関係が最悪だと全ての仕事が嫌になります。
「揚げ足をとる上司」「明らかに仕事をサボっている同僚」「言うことを聞かない部下」といった感じで会社に所属して働く以上エンジニアも周りの人間関係に悩まされます。
またエンジニアは個々の技量が大きく分かれて「出来る人」「出来ない人」の差が激しいです。それにも関わらず会社のシステム上は給料が変わらないとなると「出来る人」が理不尽と感じるのは当然だと思います。
会社を辞めたくなった時の考え方
エンジニアがまず会社を辞めたくなった時にまず筆者が言っておきたいのは落ち込む必要は全くありません。
むしろ理不尽まみれで働いているので会社辞めたくなることが「当たり前」「当然」ぐらいのスタンスでいいと考えています。
周り・上司・客先から理不尽に強く責められる場合があっても、表面上は申し訳ない顔して謝っておいて内心では「あほくさ」「俺のせいじゃねぇし」とでも思っておけばいいです。
筆者が納得いかない・理不尽があった場合は相手先の顔を「福沢諭吉」と思って接しています。それぐらいの気持ちでいいと思います
エンジニアは考えすぎる癖がある
冒頭でも記載していましたが、エンジニアは仕事柄考えこむ癖があります。「技術的なこと」は考えても利益になりますが、「精神的なこと」は考えすぎるとむしろマイナスになります。
嫌なことを考え出すと無限ループします。ネガティブな気持ちになって落ち込んでしまいがちですので、「反省」はしても「後悔」をしないように心がけましょう。
出来るエンジニアに仕事が回ってくる
エンジニアは「出来る人」に仕事が沢山回ってきます。
仕事を沢山抱えて苦労している人はもっと誇っていいんです(驕ってはダメですが…)。仕事が出来る「あなた」だから周りは仕事を持ってきます。
自分のエンジニアとしての価値を低く見積もり過ぎないようにしてください。むしろ「自分が担当しているからこの案件・プロジェクトはここまでやれている」というぐらいの気持ちの方がいいと思います。
海外では転職する方が評価が高い
最近日本も転職率が上がってきていますし、転職率の高い海外では転職できる人の方がエンジニアとしての評価が高い傾向にあります。「転職できる人材」=「能力があり、自分を売り込める人材」という図式のようです。
まだまだ日本も時間かかりそうですが、その傾向は強くなっていくのではと筆者は考えています。
エンジニアの転職活動は働きながら一歩づつ
とは言ってもエンジニアの転職には色々なハードルがあります。
お金・給料の問題もありますし、結構エンジニアの世界は広いようで狭いです。同業他社・関連会社に転職する場合も多々ありますので辞めるにしろ、出来る限り今の会社は円滑に辞めた方が無難です。
また筆者の経験としても出来る限り「今の職場を急に辞めた後に転職活動する」のではなく「今の職場で働きつつ転職活動をして、これからの自身のライフスタイルをしっかり検討すべき」だと考えています。
筆者も働きながら転職活動していました。
筆者も数年前、今の会社で物凄い理不尽を感じて転職活動をしていました。
理由としては納期的にもコスト的にも炎上していたあるプロジェクトを引き継いだのですが、案の定崩壊して上司と折り合いがつかなくなったからです。(多分どこの会社でもよくある事例かと思います。)
炎上したプロジェクトを抱えつつ、転職活動は結構きつかったです。(平日は通常通り仕事。土曜は休日出勤して、日曜に転職活動するといった生活を続けていました)
ですが働きながら転職活動をしていたおかげで色々と頭が整理できました。
・自分は本当に転職したいのか?
・今のプロジェクトが嫌なだけで会社・職場には恵まれているのでは?
・給料は今の会社の方が良いのでは?
色々と考えた結果、転職活動は途中で辞退しました。(面接までした所もありました)
筆者の結論として現段階では今の会社で残った方がエンジニアとして力を伸ばせると考えたからです。
働きつつ転職活動したことで、「今の会社に残るメリット・デメリット」をしっかり見定めて転職するかどうかを決めれたと思います。
現在は部署などが少し変わりましたがエンジニアとしてやりたいことができていますし、給料も満足しています。
まとめ
エンジニアにとって会社を辞めたくなるときは必ず出てきますが、その際は「落ち込まず」「考えすぎない」ようにしてください。誰もが考える当たり前のことなんです。
そして悩み続けるよりは行動に移してみましょう。
それが転職活動であれ、起業であれ、もしくは休職であるかもしれません。ですが行動に移した分は必ず結果になって帰ってきます。
もし転職活動する場合は、筆者の経験上「今の職場で働きながら」を推奨します。今の職場の「悪い箇所」「良い箇所」が改めて見えて、また今の会社で働き続けるという選択肢が増えます。
最初から本格的に転職活動しなくてもリクナビNEXTなどの転職サイトに登録して、候補先の企業を見ていくだけでも大丈夫です
エンジニアとしての人生は長いので一歩づつ進んでいきましょう。
今回はここまでにしたいと思います。ありがとうございました
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