Vitis AI 3.0でPyTorchのCPUとGPUの環境を構築したメモ

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Ubuntu 20.04の環境でVitis AI 3.0をインストールしました。

※追記_Vitis AI 3.5でも同様にインストールできることを確認しています

PyTorch版のCPUとGPUの両方のdocker環境を整えています。

docker環境構築からインストールまでのメモを紹介します。

 

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Vitis AI 3.0でpytorchのCPUとGPUの環境を構築したメモ

Vitis AI 3.0をインストールしました。

※追記_Vitis AI 3.5でも同様にインストールできることを確認しています

Pytorch版のCPUとGPUの両方のdocker環境を整えています。

docker環境構築からインストールまでの流れを紹介します。

 

Ubuntu 20.04

Vitis AI 3.0のシステム要求(system_requirements)が下記に記載されていました。

 https://xilinx.github.io/Vitis-AI/docs/reference/system_requirements.html

OSは「Ubuntu 20.04」ということでした。

筆者のPC環境も「Ubuntu 20.04」で実施しています。(22.04でも動くと思いますが…)

 

PC環境

PC環境は下記となります。

  • CPU…Core i5 6400
  • GPU…NVIDIA GeForce GTX 1650(メモリ4GB)
  • メモリ…16GB
  • SSD…1000GB

 

UbuntuとCUDA環境は下記になります。

Vitis AI 3.0ではCUDA Version…11.3以上が要求されています。

  • Ubuntu…20.04
  • CUDA Version…12.0 ※Driver Version…525.85.12

 

TensorFlow2,PyTorch(フレームワーク)で手順が違います

Vitis AI 3.0から各フレームワーク(TensorFlow2,PyTorch)でdocker環境が分かれています。

git clone以降のpullや起動コマンドなどが異なってきます。ご注意ください。

下記の公式のインストール手順に沿って実施しています。(今回はPyTorch)

 https://xilinx.github.io/Vitis-AI/3.5/html/docs/install/install.html

 

docker環境が分かれたことで、Ver 2.5時と比べてファイルサイズも小さくなっています。

GPU環境のビルド時も、PCメモリ16GBで対応出来ました。

※Vitis AI 2.5の時は、ビルド時PCメモリが32GB程度必要でした。(下記記事参照)

Vitis AIでdocker_build_gpu.shが失敗するメモ

 

dockerの環境をインストールする

Vitis AIではdocker環境が必要となります。(Ver2.5の時と同様です。)

VItis AI 2.5やPetaLinuxなどインストールしてみたメモ

https://misoji-engineer.com/archives/vitisi-ai-2-5.html

 

Vitis AIをgit cloneする

公式のGitHubのリンク先は下記となります。git cloneでダウンロードします。

 https://github.com/Xilinx/Vitis-AI

 

Vitis AI 3.0 pytochのCPU版の環境構築する

Vitis AI のフォルダに移動して、PyTorchのCPU版のdocker環境をpullします。

※各フレームワーク、CPU/GPUの違いでpullの仕方が異なります。

pull後はスクリプトを使って起動出来ます。

 

docker imagesで確認するとイメージ容量は約10GB程度でした。

 

Vitis AI 3.0 pytochのGPU版の環境構築する

Vitis AIのGPU版を使うためにはCUDAの環境構築しておく必要があります。

下記記事でUbuntu20.04とCUDA環境について紹介しています。

Ubuntu 20.04にGPU+CUDA環境を構築したメモ

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GPU版に関してですがpytorchでも2種類あります。

AI Optimizerという機能を含むか含まないかで分かれているようです。

追記 Vitis AI 3.5ではAI Optimizerという機能がデフォルトで入っています。

詳しくは公式のインストール手順を参考ください。

 https://xilinx.github.io/Vitis-AI/docs/install/install.html

  • PyTorch with AI Optimizer CUDA-gpu … opt_pytorch
  • PyTorch CUDA-gpu … pytorch

 

種類によって、ビルド/RUNのスクリプト実行時の引数が異なります。

特にAI Optimizerを使う予定も無いですが、全て網羅してそうな?前者を選びました。

ビルド後は問題なく、GPU版を実行できました。

もしdocker imageでgpu版のlatestがなければ、TAGのVerを入力すれば実行できます

 

dockerのファイルサイズ確認すると、合計で35GB程度でした。

 

Vitis AIのGPU版インストールフォルダを環境変数を追加しておいた方が良いです。

「~」箇所は各自で保存した場所です。下記追記しておけば、毎回入力せずに済みます。

sudo vim ~/.bashrc

 

NVIDIA-Container-Toolkitをインストールする

docker上でNVIDIAを使う場合は、コンテナへのToolkitもインストールします。

既にインストール済で、正常にVitis AIのGPU版が動作した場合は読み飛ばしてください。

恐らくインストールしないと、dockerで動かすとき下記のようなエラーが出ます

docker: Error response from daemon: could not select device driver "" with capabilities: [[gpu]].

 

nvidia-container-cli info で正常にインストールされたか確認できます。

 

まとめ

Ubuntu 20.04の環境でVitis AI 3.0をインストールできました。

PyTorch版のCPUとGPUの両方のdocker環境構築できています。

ぜひ皆さまもVitis AI 3.0をインストールしてみて下さい。

 

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