FPC基板の作り方。KiCadで設計してNextPCBで発注してみた

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Zephyr

FPC(フレキシブル)基板を作ってみました。

KiCadで設計して、NextPCBで発注しています。

FR4の補強版を入れた内容、プロジェクト概要含めて紹介します。

 

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FPC基板の作り方。KiCadで設計してNextPCBで発注してみた

FPC(フレキシブル)基板を作ってみました。

KiCadで設計して、NextPCBで発注しています。

FR4の補強版を入れた内容、プロジェクト概要含めて紹介します。

 

NextPCB Accelerator

今回の基板作成においては、NextPCB様の Acceleratorプログラムに採用されています。

NextPCB様にはこの場を借りて、お礼を申し上げます。

Innovate with Freedom: Incorporate RISC-V Chips into Your Next PCB Design
Claim Your 0 RISC-V Grant: The era of democratized hardware is here. NextPCB is sponsoring innovative RISC-V projects...

 

今回のプロジェクトのデモ動画は下記となります。

 

また海外のhackster.ioの方でも記事を作成しています。

Ghost Edge AI Sticker
The Ghost Edge AI Sticker is a paper-thin, flexible sticker-style smart sensor node built around the nRF54L15 wireless S...

 

FPC基板の設計

今回のFPC基板の回路図・AWのデータに関しては、下記GitHubで公開しています。

GitHub - iotengineer22/ghost-sticker: This repository contains various firmware projects and hardware design files for the Ghost Edge AI Sticker, a custom sensor node board built around the nRF54L15 SoC and designed to run real-time Edge AI models using the nRF Connect SDK (NCS) / Zephyr RTOS.
This repository contains various firmware projects and hardware design files for the Ghost Edge AI Sticker, a custom sen...

 

SoCはNordicのnRF54L15を使用しています。

 

電源に関しては、3.3V電源、もしくはCR2032のコイン電池で動作できます。

PCのCMOSバッテリで直接接続できるように設計しています。

 

凸型の基板にしており、先端には加速度センサとPDMマイクを搭載しています

 

KiCADでFPC構成

KiCADの基板の設定でFPC向けに設定しています。

FPC(フレキシブル)にすることで、基板を屈曲させることが可能です。

 

筒状、円弧状、また僅かな隙間などに基板が設置することが可能となります。

 

 

FPC基板の層構成

  • レイヤー構成: 導体レイヤーは2層(両面基板)で、絶縁体(コア)にポリイミドが指定されたフレキシブル基板(FPC)向けの構成になっています。

  • 各層の厚み: 銅箔(F.Cu / B.Cu)が0.018 mm(18µm)、誘電体(コア)が0.025 mm(25µm)、ハンダマスクが0.01 mmに設定されています。

  • 基板の総厚: スタックアップから計算された全体の基板厚みは 0.081 mm です。

 

GNDベタのハッチング処理

  • 塗りつぶし方式: ベタ塗りではなく、網目状に銅箔を残す「ハッチング(メッシュ)」処理がGNDプレーン(F.Cu / B.Cu両面)に適用されています。

  • 網目の詳細設定: 格子の角度は45°、線の太さ(ハッチング幅)は0.3 mm、線と線の隙間(ハッチングの間隔)は0.3 mmに設定されています。

  • 主な目的: 先ほどの薄いポリイミド基板(FPC)の設定と合わせて、基板の柔軟性を保ちつつ、熱による歪みやねじれを防ぐための強度のバランスを取る設定になっています。

 

配線の円弧モード、ティアドロップ

  • 円弧モードの選択: 角を急峻に曲げず、応力を分散させるために「配線のコーナーモード円弧90度」が選択されています。

  • なめらかな曲線配線: 実際に基板上の配線(特に上部の赤いラインなど)が、直角や45度ではなく綺麗なアール(R)を描いて引き回されています。

  • ティアドロップの適用: パッドやビアとの接続部分に「涙滴(ティアドロップ)」が自動生成されており、FPCの折り曲げによる根本からの断線(クラック)を徹底して防ぐ構造になっています。

 

補強版(FR4)の指定

コネクタの抜き差し、部品実装する箇所に関してはFR4を貼り付けています

  • 補強板(スティフナー)の指定: FPCは極薄で柔軟性がある反面、部品実装時のはんだ付けの熱や物理的なストレスに弱いため、部品が実装されるエリアの裏面にFR4(ガラスエポキシ樹脂)の補強板を貼り付ける指定になっています。

  • 対象エリア: 画像左右にある、センサーやマイク、コネクタ、MCUなどが高密度に配置された2つの独立した基板領域(12.7 mm × 12.7 mm および 25.4 mm × 50.8 mm)が、それぞれFR4で部分的に硬化(リジッド化)されます。

  • 期待される効果: 部品実装エリアのみをFR4で補強することで、コネクタの抜き差しや部品の自重による断線を防ぎつつ、真ん中の配線のみが通るエリア(50.8 mm幅の狭いネック部分)の優れた柔軟性を維持できます。

 

FPC基板の発注

NextPCBでの基板発注時のパラメータは下記です。

 

パラメータ名 審査後のパラメータ 記入したパラメータ
基本情報
材料タイプ フレキ基板 フレキ基板
異なる設計の数 1 1
サイズ 240 x 1080 mm (パネル) 88.9 x 50.8 mm (シングル)
数量(シングル) 2 set = 8 pcs 5 pcs
基板タイプ パネル シングルピース
パネル配列方式 1*4pcs 1*1pcs
外枠 4辺 5mm N/A 0mm
フォークボード 受け入れる 受け入れる
PCBパラメータ
最小線幅/間隔 6.0/6.0 mil 6.0/6.0 mil
最小孔 0.300 mm 0.300 mm
穴密度 99 99
表面処理 金メッキ 金メッキ
FPC Parameters
FPC Layer Count 2 層 2 層
ポリイミドフィルムの厚み 25.00um 25.00um
材質 無接着層圧延銅箔 無接着層圧延銅箔
FPC Thickness 0.2 mm 0.2 mm
FPC Solder Mask Color
FPC Silkscreen
FPC Finished Copper Weight: 0.5oz 0.5oz
カバータイプ Coverlay (2-sides) Coverlay (2-sides)
鋼板補強 いりません いりません
アルミ補強板 いりません いりません
FR4補強 Required Required
FR4補強厚さ 0.3mm 0.3mm
PI補強 いりません いりません
Adhesive Backing いりません いりません
電磁膜 無し 無し
特殊なプロセス
導電性粘着テープ 必要なし 必要なし
インピーダンス 必要なし 必要なし
成形方法 レーザ成形 レーザ成形
カスタマイズ
電気テスト AOI +フライングテスト AOI +フライングテスト
テストポイントの数 213 213
パッド幅 0.220mm 0.220 mm
生産原稿を確認する Require Approval Require Approval
品質基準 IPC二次規格 IPC二次規格
注文詳細
納期 8日 8日
面積 0.5184 m² 0.0226 m²
重量 0.23kg 0.0100 kg

 

特別な要望: Please attach the FR4 stiffener on the bottom side, according to the area specified in RISC-V-Stiffener_FR4.gbr.

 

特別な要望にも記載しているように、ICある箇所は前述したFR4の補強版を取り付けています。

 

Ghost Edge AI Sticker

今回のプロジェクト概要の説明です。

冒頭でも紹介しましたが、デモ動画は下記となります。

 

FPC(フレキシブル基板)による極薄・柔軟設計

曲げられる茶褐色のFPCを採用することで、曲面への密着を可能にしました。

センサー部を細長いテールの先端に配置し、ノイズ源やデバッグ回路から物理的に距離を置いています。

 

nRF54L15のWirelessのSoC

FPC基板で無線SoCを置いて、ワイヤレスにアップデートOTAができるようにしています。

もちろんケーブルでの書き込みも可能です。

 

各センサで取得した値をBluetooth LEで取得できるようにしています。

 

nRF54L15のマルチコア(ARM + RISC-V)のフル活用

メイン処理やBLE通信を行うCortex-M33(Host)と、センサーの高速サンプリングを行うRISC-V FLPR(Remote)をコプロセッサとして協調動作させています。

 

Edge ImpulseによるオンデバイスAI推論

6軸センサー(LSM6DSO)からの104Hzの挙動データを基に、Edge Impulseで構築したモデルを使ってリアルタイムにジェスチャーの分類推論を行います。

 

ファームウェア構成とマルチコア(IPC)開発

開発環境には nRF Connect SDK (NCS) / Zephyr RTOS を使用しています。

ファームウェアのソースコードは /src フォルダに格納されており、基礎テスト用からAI推論、マルチコア通信用まで段階的に実装しています。

ghost-sticker/src at main · iotengineer22/ghost-sticker
This repository contains various firmware projects and hardware design files for the Ghost Edge AI Sticker, a custom sen...
プロジェクト名 動作コア 概要
blinky ARM単体 LED0/LED1を1秒毎に交互点滅するLチカテスト
dfu_test ARM単体 MCUbootを用いたBLE経由 of ワイヤレスアップデート(OTA DFU)機能
peripheral_lbs ARM単体 ボタン状態の通知とLEDのリモート制御を行うBLE通信デモ
peripheral_uart_i2c ARM単体 LSM6DSOの104HzデータをMTUサイズにパッキングしてBLE高速送信するデモ
peripheral_uart_i2c_demo ARM単体 BLE送信速度を1Hz(1秒に1回)に制限した低帯域用のデモ用サンプル
peripheral_uart_i2c_edge ARM単体 Edge Impulseライブラリを組み込み、ジェスチャー推論結果をBLE送信する実機AIデモ
peripheral_uart_pdm ARM単体 PDMマイクからの音声分類モデルを実行するサンプル(※マイク部品のフットプリント問題により実機未確認)
riscv_gpio ARM + RISC-V RISC-V側でLED制御を行い、状態をIPC経由でARM側に送りBLE通知するマルチコアデモ
riscv_uart ARM + RISC-V RISC-V側でLSM6DSOを読み取り、IPC経由でARM側に送ってBLE通知するマルチコアデモ

 

まとめ

FPC(フレキシブル)基板を作ってみました。

KiCadで設計して、NextPCBで発注しています。

FR4の補強版を入れた内容、プロジェクト概要含めて紹介しました。

 

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