30代のメーカのサラリーマンが将来を考えてみました。
強いエンジニアになるために…。
特に20代後半~30代で、これからのキャリアに悩んでいる方の力になれば幸いです。
30代のエンジニアがキャリアについて悩んでみた
30代のサラリーマンが将来を考えてみました。
エンジニアとしてのキャリアをどのように進めていくのかを悩んでいます。
同じ悩みを抱えている方の参考になればと思い、一個人の考えですがまとめてみました。
結論として、筆者は今の会社での「部署移動」という選択肢を取りました。
理由としては希望先の転職の選考に落ちて、今の会社の部署移動が通ったためです。
ちなみに転職失敗した記事は下記に記載しています。
この選択が正解なのかは今は分かりません。
ただ10年後の自分が後悔しないように、一歩ずつ技術を積み重ねていきたいと思います。
書いている人のスペック
この記事を書いている人のスペック・特徴は以下となります。
一般的な30代の理系のサラリーマンです。
- 国内メーカのハードウェアのエンジニア。
- 約10年目の社会人です。
- 人が少ない事業部のため開発、設計、生産技術まで幅広く対応。
- 直近は管理職としての仕事が50%、エンジニアとしての開発設計が50%です。
細かいスキルなどに関しては下記の自己紹介(ポートフォリオ)をご参照下さい。
30代のエンジニア
30代のエンジニアだと、ある程度の経歴・技術を持った方が多数だと思います。
会社の中でも立派な中堅の立場ですし、バリバリに働いている方が多いと思います。
まずは筆者が考えている30代のエンジニアのイメージを書き並べていきます。
※私がメーカのエンジニアのため、具体的な内容が少し偏っていると思います。
30代のエンジニアができること
30代になると「技術的問題を大体自分の力で解決できる」という実感はあります。
少し具体的に書くと下記イメージです。
- 技術開発していく上でも、自分で調査・検討して進めていける
- 設計する上でも、他部門と調整しながらモノづくりできる
- 生産ラインを作る上でも、完成形を見据えて関連会社と協力できる
勿論、まだまだ出来ないことも分からないことも沢山あります。
ただ聞いたり・調べたりして自分なりに問題を解決できるようになっている認識です。
20代でやってよかったこと
20代に「技術的問題に対して、苦労して考えぬいた」経験を積めて良かったと思います。
特に「こんなの分かるか!」という問題に対してです。(結果が成功・失敗問わず)
分からないなりに必死に考えて、泥臭く手を動かしたことは自分の技術になっています。
- 炎上した設計プロジェクトの敗戦処理 (何回も担当者が変わった)
- 生産ラインが止まった不具合の対応 (何千万円という損害を出した)
- 会社内で初めての新規技術開発 (分厚いデータシートを何十回と読み直した)
逆に先輩や上司に教えられたことは本当によく忘れています。
これからも技術的問題・課題に対して、もっと深く考える癖を付けていきたいです。
30代のエンジニアができないこと
30代になると「自分の業務だけ成果出せばいい」というケースは少なくなってきます。
- プロジェクト・チームが上手く回るように、管理職的な業務
- 自分より下の世代に対して技術的な指導・育成業務
若手の時には出来ていた「技術の仕事に100%注力する」というのが難しくなってきます。
30代のエンジニアが考えること
30代になると「エンジニアとしての先」がいい意味でも悪い意味でも見えてきます。
今できること・今できないこと、そしてこれからの先のこと。
例えば下記のような将来がありますが、決して確実に正解という答えはありません。
- 今の会社でキャリアを着実に積んで管理職になる
- 今持っている技術を極めてエンジニア職を貫く
- 別の部門に移動、または別の会社に転職して技術の幅を広げてみる
- もしくは独立して会社を立ち上げてみる
また30代の方だと既に生活基盤もあり、家族やお金などの制約も出てきます。
特にお金・給料は非常に重要なことなので、慎重に将来を選ぶ必要があります。
管理職になるか
30代のエンジニアで一番悩むのが、今の会社でそのまま「管理職」になるかだと思います。
会社に数年いれば、今いる会社の良い所・悪い所がある程度見えてきます。
その上で、在籍している会社の管理職になるのかの選択する場面が出てきます。
10年後に自分が、今の上司(管理職)の考え・行動を取れるのかと本当に不安になります。
- (好き嫌いある)色んな人間関係の中で、チームをマネジメントできるのか?
- (ズボラで適当な自分が)勤怠管理や工数管理などを部下に指導できるの?
私はそこまで出世意欲もなく、どちらかというと技術が好きなタイプです。
正直な所、今のままの仕事でも全く不満がないです。
ただ筆者も会社のシステム上、管理職になるかどうかの選択はすぐそこに迫っています。
管理職の仕事は面白いところもある
ただ管理職の業務の全てが面白くないという訳ではありません。
プラスの書き方をすれば下記例などがあると思います。特に後者は面白いです。
- プロジェクトを上手く回して、大きな仕事に関わることができる。
- 後輩・若手に技術を指導して、成長を見守れる。
筆者も人に教えることはあまり得意ではないです。(むしろ苦手な方)
それでも物事を教えて、後輩達から感謝されればとても嬉しいです。
また仕事が出来る後輩を見ると、自分も負けないぞ!という良い刺激になります。
強いエンジニアって何?
管理職になるかどうかを考えるとき、いつも思うことがあります。
「自分はどんなエンジニアになりたいんだっけ?」です。
30代になっても答えは「強いエンジニアになりたい」という抽象的なものでした。
では「筆者が思う強いエンジニアは何か?」と再度イメージすると下記になりました。
「誰もが解決案を出せない技術的問題に対して、ゴールに向かって道筋を作れる人」
例えば打ち合わせで誰も案が無くて沈黙になるとき、明確な次の1歩を示せるエース的存在です。
マネジメントより技術を鍛えたい
自分はマネジメントよりは技術的な解決案を出せる人になりたいです。
そして会社内だけでなく、世間でも通用するエンジニアであり続けたいと思います。
上記のエンジニアを演じきるには、自分の技術を積み重ねていく必要があります。
現在、自分の専門的な分野では強いエンジニアを少しだけできている感覚があります。
ただ今の専門から外れると直ぐに難しくなります。
やはり自分としては今の持っている技術の周辺含めて再度鍛えていきたい意思でした。
30代のエンジニアとしてやりたいこと
まとめると筆者の30代のエンジニアとして優先度が高いことは下記となります。
逆に優先順位が低いことは下記です。
40代になる前に具体的にどんなことが出来るのかを落とし込んでいきます。
部署移動
一番簡単にできるのが、今の会社内での部署移動だと思います。
メーカの場合は関係部署・別の事業部など多くあり、現在の専門に近い部署も多くあります。
おそらく他の会社でもジョブローテーション、社内公募のような制度があります。
メリット・デメリットとしては下記か挙げられるかと思います。
- 生活環境・給料も大きくは変わらないので、家庭を持つ方でも実施しやすい。
- 本当に行きたい部署が(行きたい時期に)募集するのかが一番のネック。
- 人気の部署は結構な倍率となり難関となる。
転職
鍛えたい技術が決まっているのであれば、転職という選択もありだと思います。
各社の募集要項を見て、転職での選考を進めていく上で判断できます。
ちなみに筆者も今回、転職活動に一度チャレンジしています。結果は落ちました。
悔しかったですし、残念な結果でしたが転職活動してみて本当に良かったと思います。
むしろもっと早く転職を一度経験しておけば良かったと思うぐらいです。
転職活動の詳しい内容・感想に関しては下記記事で紹介しています。
転職は自分のエンジニアとしての市場価値を確認できる、貴重な経験になります。
また当初想定していたより履歴書・面接の準備や選考するための時間も必要でした。
何か突然転職する必要が出たとき、経験有り無しでは大分違うと実感しました。
独立
個人的には独立しながら技術を鍛えるのは難しいと考えて、最初から除外していました。
(世の中には出来ている人がいますが、本当に凄い人達だと思います。)
給料という固定収入が無い中だと、お金を稼ぐ仕事が第一優先になります。
多分自分だったら、目の前の仕事で手一杯になると思います。
また家庭があると選べない選択肢になるのは仕方がないと考えています。
ただ人生で一度は何かしらの形でいいので、ビジネスを起こしてみたいとは思います。
アウトプット
このブログ含めて、技術的なアウトプットは継続していきたいと思います。
「エンジニアの電気屋さん」というブログを始めてから、数年経ちました。
技術を鍛えるという意味でも継続していきたいです。
多くの時間を費やしましたが、本当にブログやっておいて良かったと思います。
ブログやQiitaでも何でも構いませんが、アウトプットすることは本当にメリット多いです。
- 技術的なアウトプットすることで理解が凄く深まります。
- 勉強会などにも参加・発表して、尊敬できるエンジニアに多く出会えました。
- 会社とは全く関係無い仕事に繋がるケースもあり、貴重な経験になります。
まとめ
30代になると「エンジニアとしての先」が良い意味でも悪い意味でも見えてきます。
今できること・今できないこと、そしてこれからの先のこと。
今回筆者の結論として、今の会社での「部署移動」という選択肢を取りました。
この選択が正解なのかは今は分かりません。
ただ30代の内は自分が考える強いエンジニアに向かって、日々鍛えていきたいと思います。
次の記事ではエンジニアとして転職活動をしてみた話を書いています。
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