LEDに抵抗なしで、電源と直結すると本当に壊れるのかを確認してみました。
実際にどのように壊れたのかを動画含めて解説しています。
LEDの回路に抵抗がある理由を分かりやすく紹介していきます。
発光ダイオード(LED)を抵抗なしで壊してみた
発光ダイオード(LED)の回路には抵抗が必要です。
「抵抗」がある理由はLEDに流れる電流を数mA~10mA程度に制限するためです。
市販のLEDは数十mA~数Aの電流を流すと壊れてしまいます。
もし「抵抗無し」でLEDを電源に直結してしまうと壊れてしまいます。
抵抗が無いと大電流が流れて、LEDのスペックを超えてしまうためです。
実際に壊れることを確認しました。一瞬だけ光ってその後は動作不能になりました。
壊れたLEDに関しては、その後正常な回路に接続しても点灯しませんでした。
正常なLEDアノード・カソード間の電圧降下(Vf)の「約2V」が確認出来ませんでした。
完全にオープン状態となっています。乾電池の電圧値がそのまま確認できています
シミュレーション含めて詳細に紹介していきます。
実際に「抵抗無し」で発光ダイオード(LED)を壊した動画が下記となっています。
一瞬だけ光って動作不能になっていることが分かります。
LEDの抵抗がある理由
発光ダイオード(LED)は電流を多く流すほど、明るく発光します。
しかしLEDの素子としての限界もあり、基本的に流す電流は数mA~10mA程度です。
※正確には使用するLEDのデータシートの絶対最大定格をご確認ください
電源とLEDの間に「抵抗」を挟むことで電流を制限することが可能です。
下記のように数mA程度の電流を狙って、抵抗値を計算します。
LEDの電圧降下(Vf)は色で異なります
今回のテストでは赤色のLEDを使用しています。
LEDの色によっては抵抗値を計算するための電圧降下(Vf)が異なりますので注意が必要です。
下記のように青色と白色に関しては、他色より若干高くなります。
下記記事で詳細を紹介しています。(リンク先はこちら)
LEDの抵抗なしをシミュレーションしてみる
仮にLEDの回路で「抵抗あり」「抵抗なし」にした場合をシミュレーションしてみます。
LTSPICEというソフトを使い確認してみました。
(あくまで仮計算のため)LEDのモデルはデフォルトで入っていたものを使用しています。
LEDの抵抗ありの場合
LEDに電圧3Vと抵抗330Ωが直列に接続した、「抵抗あり」の場合です。
ダイオードに流れる電流は数mA程度(約3~4mA)になります。正常に点灯します。
LEDの抵抗なしの場合
LEDに電圧3Vを直結した、異常の「抵抗なし」の場合です。
ダイオードに流れる電流が数百mA(約200mA程度)になります。
LEDのスペックを超えるのでNGです。LEDが壊れます。
LEDに抵抗なしで直結してみる
シミュレーションでもNGを確認できましたので、実際に確認してみます。
乾電池2本の約3Vの電源電圧を用意します。
電池BOXがあると接続が簡単に用意できます。
そのまま電源をLEDに直結すると壊れることを確認しました。
冒頭でも紹介しましたが、動画でみると分かりやすいです。
一瞬だけ光って動作不能になっていることが分かります。
壊れたLEDに関しては、その後正常な回路に接続しても点灯しませんでした。
完全にオープン状態となっています。乾電池の電圧値がそのまま確認できています。
正常なLEDの場合はアノード・カソード間の電圧降下(Vf)の「約2V」が確認出来ます。
まとめ
今回は発光ダイオード(LED)の抵抗に関して紹介させていただきました。
記事をまとめますと下記になります。
電子工作の部品セットは抵抗・LEDなどが一通り入っており、電子工作の際に便利です。
ハードウェアの勉強や趣味・工作にも十分に使えます。是非皆さまも試してみて下さい。
コメント
電池には内部抵抗が有りますからな。
安定化電源直結だと、ぶわあってまぶしく光って死にます ←やるなよ